佐陀神社の二柱神
米子市淀江町のサイノカミ

鳥取県西部の民俗と石造物

米子市淀江町のサイノカミは佐陀神社の境内に配祀されています。
対象の依り代は鳥居の笠木部分を再生利用した石柱で大きく二柱神と彫ってあります。

鳥取県米子市淀江町佐陀神社
2022-04-17
目印
佐陀神社
対象

石柱「二柱神」

参考

塞神考 No.322
淀江みちくさ手帖

依り代について
米子市 淀江町 佐陀のサイノカミ 佐陀神社の二柱神
2022-04-17
拝殿向かって2時方向に石柱があり二柱神と彫られています。
寛政八年の神社改帳に「佐陀村 道祖神 社 二尺四方」の記述があるそうですが、こちらの依り代とはちょっと違うかもしれませんね。
関係ないとは思いますが、境内には三宝荒神も祀ってあります。
また淀江町誌にも記述がありますので、以下そのまま引用します。
他所で祀るさいの神と異り鳥居の上の石を型どった石柱を建立し、二柱神と刻んで「さいの神」として古くから祭っている。
鳥居のなれの果て 言われてみれば島木の腹に彫ってある形になっています。
気づかなかった…_| ̄|○ガックリ

引退後は廃材として利用されるか、そこらへんに放っておかれることがほとんどだと思います。
佐陀神社の二柱神のように神の依り代にまで昇格する鳥居なんていうのは珍しいんじゃないでしょうか。