郷社 勝田神社 米子市大字博労町二丁目勝田社付鎮座 鳥取県神社誌

郷社 勝田神社
鳥取県神社誌(S10)より

祭神

正哉吾勝勝速日天忍穂耳命、天照大御神、素盞嗚尊

由緒

往古は弓ヶ濱外江村に鎭座(當時吉祥院といふ別當ありしと云へり)其後貞治より文安の頃までは新屋村に鎭座、其の後又勝田山に奉遷、又天文二十二癸丑年今の地へ奉遷すと云ふ、領主中村伯耆守より社領の寄進あり(慶長六年十月の證文あり)其の後加藤候池田候よりも社領寄附故の如し
當社は米子城の艮に當り時の領主加藤候鬼門鎭護の神として厚く崇敬せられ、社殿を改造し壯麗を極めしが、續て寛永四年池田光政朝臣より再建せらる、寛文八申年元祿八亥年兩度池田候より造營せられしこと棟札に記せり、當社は米子市及び近鄕三十ヶ村の產神にして祭事等古より盛大なり、天保六年十月二十六日の夜天災に因て社殿焼失、賽物社記等を失ふ、元勝田大明神と稱へしを明治維新の際今の社號に改稱、明治五年鄕社に列す、明治三十八年六月二十八日再び災火により焼失、其の後現今の社殿を新築す、明治四十年二月三日神饌幣帛料供進神社に指定せらる、大正五年十月米子市大字勝田町字荒神前鎭座無格社椎山神社(祭神素盞嗚𭔿)福米村大字西福原字大向荒神谷鎭座無格社西福原神社(祭神素盞嗚𭔿)同村大字東福原字西原荒神通鎭座無格社福原神社(祭神素盞嗚𭔿)を合併す、同年十一月米子子東町鎭座無格社榎神社(祭神天照大御神)を合併す。

境内神社

宮山神社
祭神:栲幡千々比賣命、邇々藝命、大物主命

尾松神社
祭神:大山咋命

例祭日

四月十五日

建造物

本殿、中門、拜殿、透塀、随神門、祭器庫、神輿庫、神樂殿、神饌所、社務所

境内坪數

千八百十九坪

氏子戶數

五千戶

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出典
鳥取県神職会 編『鳥取県神社誌』,鳥取県神職会,昭和10. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1050476 (参照 2025-08-30)
タイトル :鳥取県神社誌
著者   :鳥取県神職会 編
出版者  :鳥取県神職会
出版年月日:昭和10
新しい情報:鳥取県神社庁