押平 中村の双体道祖神 西伯郡大山町(旧名和町)のサイノカミ
鳥取県西部の民俗と石造物
旧名和町 押平 中村のサイノカミさんは集落南外れ五叉路の氏神さん手前にあります。
依り代は双体道祖神が3基とされていますが、祠の一部とみられる一基は予習なしだとまず見落としますので注意。
※何かあった
あと大型の2基には施主の村名が彫ってあり上から読んでも下から読んでも、また右から読んでも左から読んでも『中村中』であることはまこと注目に値す(カット)
目印
集落南の外れ五叉路の氏神さん
対象
双体道祖神×3基
参考
塞神考(251)
続名和町誌
依り代について(双体道祖神、左)
超大型の自然石。
駒形の彫り込みに浮き彫りの双体神座像。
向かって右の男神が冠を身に着けています。
彫り込みの内側上部に同じくこちらも『中村中』の文字があります。
類型:横向きタイプ
依り代について(双体道祖神、右)
大型の自然石。
浅い駒形の彫り込みに浮き彫り線刻の双体神立像。
向かって右の男神が冠を身に着けており、女神とは斜め向かいあわせの位置取りです。
男神の方がかなり大きく描かれており、遠近法が使われているような図案はちょっと他に思い当たりません。
北斎か墓下タイプではないかと思うのですが、決定打に欠けますので保留。
左に『中村中』の文字があります。
依り代について(双体道祖神、上)
祠の一部(屋根)のみ残留。
双体道祖神が浮き彫りされているそうですが、殆ど見えません。
いわれて意識してみると猪の目の下に双体神立像が見えなくもないような…